4年1組からのトピック


消しゴムの道も一歩から

9月、オンライン授業で各家庭で余った『パン(食パンでもバターロールでも)で鉛筆の線を消してみよう』という活動を行いました。その際に輪ゴムでも確かめました。すると・・・何とほぼ全員が、「輪ゴムは本物の消しゴムのように消えたよ」と報告してきました。
そこで、『輪ゴムを溶かして集めれば消しゴムみたいになるのではないか』という仮説を立てました。輪ゴムをフライパンで熱した映像を見てみると、ものすごい匂いが出ることが判明しました。さすがにそれは危険なので、輪ゴムを溶かす方法は諦めました。
次に、『輪ゴムは天然ゴムからできていて、天然ゴムはゴムの木から取れるらしい』と何人もの子が調べてきました。ちょうどその頃、学校にゴムの鉢植えが置かれていました。あまりのタイミングの良さに皆びっくりでした。いざ葉を切ってみると、確かに白い液体が出てきました。でも白い液体はすぐに出なくなってしまいました。さあ困った。そこで道は2つに分かれました。
1.何とかしてゴムの木から液体ゴム(ラテックス)を取り出す方法
2.他の消しゴムに似ている素材を使って消しゴムを作る方法
1.よくよく調べた結果、ゴムの木からラテックスをとるには、幹を傷つけると長く採取できるらしいことを突き止め、総合委員が幹を深くまで傷つけましたが、あまり出ませんでした。期待したほどの量が出ないので、この活動はいったん休止となりました。
2,「ホームセンターに液体ゴムが売っているよ」というNさんの報告で、液体ゴムと合成ゴムのチューブを購入し、乾かしてから鉛筆の線を消してみました。そこそこ消える感じはあるものの、消しゴムにはなりそうもありません。やはり、合成ゴムではなく、天然ゴムでないと、私たちの目指す「消しゴムの道」は完成しなさそうです。万事休す。ここで私たちの総合は暗礁に乗り上げそうになりました。
しかし、担任が液体ラテックスを取り寄せられることに気づきました。まずはこのラテックスを使って「消しゴムの道」を目指すことにしました。ラテックスを固めて丸めるとスーパーボールができるのです。早速スーパーボール(ゴムボール)を作ります。薄めた酢酸と混ぜるだけでできるので簡単です。でも、半乾きで字をけしたら紙が破けてしまいました。また、ゴムボールは、湿っているときは白いのに、乾くと黄色みがかった半透明になることも知りました。
いざ鉛筆の線を消してみると、消えた後の表現の仕方がまちまちでわからない・・・そこで総合委員さんが、5段階のレベル表を作成しました。また、線の濃さによって結果(見え方)が違うことにも気づきました。そこで全員がBの濃さの鉛筆で確かめることにしました。
さらに、「ゴムボールで消したときにも消しかすは出るのか」、「ボールではなく、角があった方が消しやすいのでは」といった次の疑問が出てきました。そこで再度ラテックスを固め、その際にクッキー型などで角を作るようにしたのですが、なかなか角ができません。とうとう乾いてからはさみで角を作る子が出てきました。なるほど、後から角を作ればいいのです。そしてやはり角があったほうがよく消えることが明らかとなりました。
少しずつ少しずつの進展具合ですが、3学期は、まずこの市販のラテックスを使って自分たちなりの消しゴムを工夫して作り上げて行く予定です。

3年2組からのトピック


心を一つに、カリタスみんなのえ顔を作ろう!

2学期。オンラインでのスタートとなりました。9月は「学校が始まったら、すぐにワークショップ(交流)が始められるように」とその企画をじっくり練ったり、夏休み中に各自が調べ覚えた、手話の動画を見て、皆で練習したりしました。9月下旬から登校が始まり、早速ワークショップの準備に入りました。店は、①折り紙、②カルタ、③すごろく、④昔遊びの4つの、体験型プログラムを考え、カリタス生や保護者を順番に招待して楽しんでもらうことにしました。折り紙チームは、「動物」「多面体」など種類を絞り、折り方を確認しました。カルタは1学期に製作していたので、1位の人がもらえるメダル作りをしました。すごろくは、カリタスに関する事にし、1年生の入学式から記憶をたどり製作しました。昔遊びは缶ポックリとあやとりを準備しました。10月。第1回目のワークショップを開きました。お客様は、保護者の方です。子どもたちの案内に従い、各お店に行って様々な遊びを体験してもらい、アンケートの記入をお願いしました。アンケートは次のワークショップに生かすためのものです。「看板や案内図が欲しい」「難しい折り紙は、学年を考えて紹介した方が良い」「カルタは大人も本気で戦えた」など沢山の意見を頂き、大きな看板と、ポスター作りをしました。11月。第2回目は1年1組で行いました。自分よりも年下の子どもたちに、丁寧に折り紙やあやとりの方法を教え、カルタはわざとお手つきをして、場を和ませたり1年生を勝たせたりする配慮も見られました。12月。第3回目は2年3組、第4回目は3年1組と3年3組を招待して実施しました。学年が違うだけで、興味も反応も違い、こちらの対応も変わる、その難しさを子どもたちは感じたようです。次のワークショップは、「ペアの4年2組を招待したい」と考えています。

3年1組からのトピック


みんなで土で遊ぼう!

光るどろだんご作り
9月は新型コロナの影響でオンライン授業でした。それでも、夏休みに光る泥だんごについて調べた子や自由研究として泥だんご作りに取り組んだ子たちが次々に授業で発表しました。9月27日より登校が再開し、総合の授業が始まったとたんに、「やったぁ!」という声とともに外に駆け出していく子がほとんどでした。「今日はどのように活動する?」と声をかける間もなく・・・教室はもぬけの殻。それほど、泥だんご作りを待ちわびていたのでしょう。私も追いかけるように、外に行くといつもの竹藪付近で子どもたちは夢中になって作っていました。ちょっとの力加減でひびが入ったり、欠けたりする泥だんご。なかなか思うように丸い形にはならないのです。よく見ると、茶こしやざるを持ってきている子が3名いて、土をふるいにかけていました。小石や砂利を取り除いているのです。土の粒の大きさが関係していることに気づき始めている子がいました。それから、子どもたちは何度も夢中になって泥だんご作りに挑戦しました。 
11月のある朝、私が教室にやってくると、ある子が待ち構えていて「先生見て・・・」と手のひらのどろだんごを見せてくれました。なんと、今まで見たことがないような輝きを放っていたのです。「どうしたの?」と聞くと、「家で、荒木田土で作ったんだ」と教えてくれました。周りにいた子どもたちも「すご~い」「ピカピカ~」と声が上がりました。荒木田土とは田んぼの土です。田んぼが近くにないこともあって、取りあえず荒木田土を取り寄せて作ってみることにしました。
子ども達はその土が届いたとたん、土を触りながら「なんか粘土っぽい」「すぐにまとまる・・・」と早速どろだんごを作り始めました。だまのような状態になっている土をふるいにかけて細かくしてから作り始める子もいました。一人ひとりの作り方にこだわりが見られます。この頃になると、どの子も真ん丸のきれいな球形の泥だんごを作ることができるようになってきました。びんやスプーンで磨くと光り始める子も多くなってきたのです。ある子が「粘土質がいいんじゃない」と気づきました。その一言で、図工の授業で余ったテラコッタ粘土で作り始める子も出てきました。それでも、磨けば光るのです。土の不思議さ、面白さを十分味わいました。

2年3組からのトピック


ビオトープを命の場所にもどそう

二学期もビオトープを命の場所にもどすため、外来種の黄しょうぶを退治する活動から始まりました。
一学期に短く刈った黄しょうぶの葉は青々と元気に伸びてしまっていました。黄しょうぶは、退治したと思っていても、土の中に根っこが残っていると、たくましく伸びてくることを目の当たりにし、その生命力に驚きました。
同時に、池の水を抜くことを始めました。もともとある排水溝が使えなくなっているので、バケツに汲んで運びました。水を抜いて、泥やゴミを取り除いたあと、改めてきれいな水を入れようと計画しています。2年3組は、どろんこになりながらの力仕事に夢中です。
台風や大雨で、せっかく減った水かさが元通りになってしまうこともありましたが、そんな時は登校すると真っ先にビオトープに行って、「大変だ!大変だ!」とクラスみんなで朝休みから総合がスタートしていました。草がなくなったビオトープは休み時間にはみんなの遊び場になっています。
さて、どんなビオトープになるのでしょうか。お花が咲いているといいな。お魚を入れたいな、など夢が膨らみ始めています。

2年1組からのトピック


おいしい!たのしい!わくわくランド

9月はオンライン授業でスタート。オンライン中、メロン、ポップコーン、かぼちゃが収穫の時を迎えました。みんなで相談して、動物当番に来た子が代表で収穫しました。メロンは冷凍保存し、登校してからみんなで食べました。そのままでもジャムにしてもうっすらですが、ちゃんとメロンの味がしました。
10月に登校が再開してからはパプリカを収穫して食べました。形は様々でしたが、味はどれも本物のパプリカでした。平行して、メルル・ホイップ・ココアのためにどんな遊び場を作りたいかを相談をしました。相談の結果、木の台や坂、土の山を作る事になりました。初めて使うノコギリ・金槌に悪戦苦闘。大きな板の真ん中を測って線を引くことも実際にしてみると難しかったです。何回も、切ったり、組み立てたり、はがしてやり直したり、12月になってやっと完成形が見えてきました。お試しでメルルに乗ってもらった班はおもわず歓声をあげていました。全ての班が遊び場用の足場を完成させて「わくわくランド」の完成を目指します。