4年1組からのトピック


「ミニ 折り紙会館」

○出会いから気づいたこと
尾崎さんという方から学校に贈られた1000枚以上の作品を各クラスに配るボランティアをしているうちに、子どもたちはその作品すべてが一寸の違いもなく全く同じに丁寧に折られていること、その作品の多さから尾崎さん一枚一枚心を込めて折ってくださっていることに気づきました。
卒業生の菊田君が総合のテーマが折り紙と聞いて、折り紙を長年の趣味としていらっしゃるお父様の作品を持って来て、さらに、お父様とZoomでお会いできるよう段取りをとってくれました。自分たちがまだたどり着けなかった折り方について質問ができたことで、紙の材質についても関心をもちました。何より「僕に何かできることはないかな」といって、教室に来てくれた卒業生の行動は、自分たちが目指す目標とする姿だと感じました。

○折り紙の心
一枚の紙に気持ちを込めて折ることで伝えられるものがあることが折り紙の素晴らしさだと気づいた子どもたちは、この1年に身に着けた学びを「誰かのために役立てたい」と考えるようになりました。そして、考えたのが、6年生へカリタスの制服を折ってプレゼントすることでした。「カリタスの思い出を大切にしてください」それが、卒業する6年生へ贈る言葉でした。

6年3組からのトピック


「モザイクアート」

17個のSDGsの目標について、自分たちでも理解できるような情報を求めてネットや本で調べました。そしてまず班ごとに伝えたい目標をモザイクで表すことにしました。完成した作品を並べてみると、標語風に文字や×のような記号を入れた作品がいくつか見られました。「文字や記号を入れるとポスターみたい」という意見が出て、さらに「それではバンクシーのように絵で伝える方法にはならないよ」と担任に言われ、次の作品には文字を入れないことにしました。
1月中旬、いよいよSDGs17個の目標を別々に作成し、それを貼りつける活動の始まりです。自分たちの担当が決まると、改めてSDGsの目標についてタブレットで確認する姿が見られました。トイレットペーパーの芯を1㎝角に切る作業はとても力が要り、なかなか進みません。2番の「飢餓をゼロに」を担当した班は、「私たちにとってごちそうはハンバーガー。それを食べられる幸せを表そう」とモザイクで大きくハンバーガーを表しました。
学習発表会では、その作品に込められた願いや想いをZoomの向こうで見てくださっている観客に語りました。
その後、自分たちの最初の目的である「社会も問題点をモザイク画で皆に伝えたい」の実現のため、この大きな作品をどうするか話し合いました。すると、Maさんが「1枚ずつばらして校内のいろいろな壁に掲示すると、低学年の子たちは学校探検のような感覚で回ってくれるのではないか」と提案しました。そこで残り少ない時間の中、各作品を掲示できる場所を探し、担当の先生に許可を頂き、17枚のモザイク画を切り離し、額縁に入れて飾りました。そうして6年3組の総合は終了となりました。
子どもたちは、自分たちの総合が単なるモザイク画の追究ではなく、SDGsにつながり、それを皆に伝えることができたことに大きな達成感を得られました。そして、これからも折に触れてSDGsを意識していくことでしょう。