2年1組からのトピック


「みんなと愛でむすばれているよ。きらら・ゆき・あかね・クリーム」

◆きららとゆきの毛で思い出の作品を作ろう
きららとゆきの毛を洗い終わった子どもたちは、「きららとゆきの思い出を残すために作品を作りたい」と願いました。そこで話し合い、「きららとゆきの人形」と「毛糸を使った作品」を作ることになりました。
きららとゆきの人形は、モールに羊毛をまきつけニードルで仕上げました。初めて使うニードルを慎重に使いました。なかなか難しい作業でしたが、かわいいミニきらら・ゆきができました。そして、一人ひとりが「ミニ牧場」を作り、その中にミニきらら・ゆき・あかねを置きました。
次に、羊毛をスピンドルで紡ぎ、毛糸にしました。3組の友だちに教えてもらって一足先に活動を始めていた人たちが、紡ぎ方やこつを伝え、みんなで紡ぎました。スピンドルを回して、羊毛を伸ばして、という作業はなかなか難しいようでしたが、友だちと協力しながら練習するうちに長く紡げるようになりました。その毛糸を織機で編んだり、ゴットアイを作ったりしました。きらら、ゆきとの思い出が詰まった作品となりました。

◆あかねの赤ちゃん誕生!!
3学期になり、ヤギのあかねのおなかが大きくなりました。「あかねのおなかをさわったら動いたよ!」という人もいました。予定日が近づいた3月9日、その日は1組が多摩川探検に出かける日でした。朝一番に動物小屋に行った子どもたちが「あかねが赤ちゃんを産んだ!!!」と知らせてくれました。大急ぎで小屋に向かうと、そこには、3頭の赤ちゃんが生まれていました。2頭は毛が乾き、立っていたのですが、最後に生まれたらしい1頭は、小さくてまだ毛も濡れていました。まだしっかり立ち上がっていません。牧場の方に教えてもらって、体を拭き、お乳を飲ませました。子どもたちは、3頭目の赤ちゃんをとても心配しましたが、3頭とも日に日に元気に成長しました。
子どもたちは、かわいい赤ちゃんたちを、とろけるような顔をして幸せそうに抱っこしました。「あかね、よくがんばったね」と声をかける人もいました。
きらら・ゆき・あかねと3頭の赤ちゃん、たくさんの楽しく幸せな時間をありがとう。

1年3組からのトピック


「だいすき」

学習発表会に向けての準備が、1月から着々と始まりました。今年はオンラインでの開催でしたが、初めて学習発表会を経験する子どもたちはワクワクドキドキの塊でした。やりたいことを出し合うと大きく4つに分けられ、①ともこ劇場、②ミニチュア、③多摩川作り、④冬祭りが挙げられました。①「ともこ劇場」は2学期にミニ秋祭りで行ったペープサートの劇です。4つのグループに分かれて活動しました。早くできたグループの劇を見て、人形や声の大きさを確認し、注意されたところを直してビデオに撮り、映像を配信しました。②「ミニチュア」は動物3頭と行きたい世界を作り上げる活動です。動物と自分は紙粘土で作りました。ダンボールを切り、空き箱を重ねて、海や草原を作りました。③「多摩川」は探検で見つけた虫や魚をクラフト紙で作り、拾ってきた石に絵を描きました。ビニールシートを敷いて、その上にスズランテープで水の流れを出しました。④「冬祭り」は、秋祭り、ミニ秋祭りで行ったお店の再現です。スノードーム・ネックレス・くちばしマスクを作り、電車は秋祭りのものを並べ線路も描きました。作品作りで頑張ったことを、一人ひとりがオンラインで紹介、発表しました。後日、1年生同士で作品の紹介をし、伝え合い、学び合いもできました。

1年2組からのトピック


「だいすき」

ホイップ、ココア、メルルとの暮らしは子どもたちの生活の一部になってきました。
深まる絆は子どもたちの作品にも映し出されていきます。
指絵の具で動物の姿を表現した際は、画用紙の中央から腕を回転させ命の塊がうねりのように広がっていきました。指の動きの大きさが三頭への思いの深さなのでしょう。
また、先学期から話題になっていた動物たちを寒さから守るための具体的な動きに転じたのです。杉の板に羊や山羊の絵や表札を表現して小屋の周りのフェンスに吊しました。
動物はいったん牧場へお返ししました。牧場主の福田さんにお願いをして快諾を得たのです。春の再会を首を長くして待っているのでしょう。
極寒の庭を吹き抜ける北風を防ぎたいという願いはゆっくりと形になっていたのです。
3学期は学習発表会があり、自分の言葉で今までの足跡を語りました。
川の探検にも出かけて、春の足音を肌で感じることができた学年末でした。
子どもたちは4月に上級生の仲間入りをします。

1年1組からのトピック


「だいすき」

1月、それぞれの冬休みの過ごし方を話していたところ、「すごろく」で遊んだ、という話が出ました。すごろくで遊んだことのない子どもたちがいたので、せっかくなら自分たちで作ったもので遊びたい!という思いを持ちました。名前は「1組すごろく」。楽しいすごろくにするため、まずは自分たちで好きなテーマでお試しすごろくを作りました。いよいよ1組すごろくを作ります。1年間の1組の思い出をすごろくのマスに書くことにしました。グループで話しながら1年間の出来事を振り返りました。「学習発表会で飾りたい」という思いを持ち、みんなが遊んでくれるくらい大きなすごろくを作ることにしました。模造紙を何枚も貼り合わせ、出来事が書かれたマスを貼ります。隙間には川を描いたり、立体的な橋をかけたりしました。遊ぶためのコマも紙粘土で作りました。自分の形や一緒に暮らしている3頭の動物など、思い思いに作りました。学習発表会ではたくさんの上級生や友だちが遊んでくれました。

6年3組からのトピック


「モザイクアート」

友だちの作品から、モザイクアートで「立体感」と「色の工夫」をしたい、そして「社会に向けてメッセージ性のある作品を作りたい」という希望をもって総合を進めることにしました。
4人の総合委員さんを中心に、印刷物の色の出し方を顕微鏡で調べたり、丸シールを使って作品を作ったりと活動を中心に進めました。途中、丸シールアートに魅せられる子が続出しましたが、校長からの「ただ丸シールを買って貼るだけの総合でいいの?」というアドバイスを受けて、材料から自分たちで作るのが総合だと気づくことができました。
目標であるメッセージ性のある大きな作品を作りために、もう一度「モザイクアートとは何か」「モザイクアートの美しさとは」「自分たちの作品で工夫できること」などを皆で調べました。その中で、モザイコとしてペットボトルのキャップや石、ビーズなどのアイデアも出ましたが、トイレットペーパーの芯を広げて色付けをし、1㎝角に切ったらよいのではないかと、この冬休みにトイレットペーパーを各家庭で集めることにしました。
また、コロナはひとまず置いておいて、自分たちが考える社会の問題点を全員がロイロに提出し、それについて発表しました。そのうちのSさんは、気象庁からの気温の変化のグラフと、地球温暖化による海水面上昇の範囲の地図を示しながら、自分たちの生活が脅かされていることを力説しました。また、Mさんは、自分の家でも行っている保護犬の世話の話と殺処分の現状について報告していました。
そうした社会の問題点をまとめていくと、今話題になっているSDGsに行き着くのではないかと気づき始めました。そこで改めてSDGsについて調べてみると、確かにそうです。そこで、3学期に向けてSDGsの17個の目標のうちの一番伝えたいことを4人グループでモザイク画に表現してみました。
3学期はこの作品の振り返りといよいよ目標であった大きな作品の構想、実践に入っていきます。

6年2組からのトピック


「見立ての世界」

ミニチュア作家の田中達也さんの作品のように、身近にある文房具や生活用品を別のものに見立てながら、ミニチュアの街を作っています。田中さんの作品には、「えー、これがこんなものに置き換えられるのか?!」と驚いたり、「なるほどねえ。」と感心したりで、その発想の豊かさ、視点のユニークさに本当に驚かされます。私たちもそのような作品を目指して、想像力を豊かに働かせて見立てようと努めていますが、これがなかなか難しい……。
しかし、「見立て」がないと、ただの工作になってしまうので、やはりそこは6年生らしく難しいことはやりがいがあると考えて、みんなで持ち寄った材料や100均ショップの素材とにらめっこしながら、アイディアを出し合って取り組んでいます。
また、細かい作業はとても時間がかかり、思うようにははかどらないことも悩みの種です。
今年は新型コロナウィルス感染拡大のため、どこにも行けずにステイホームを余儀なくされた私たちですが、こんな所に行きたいな、こんなところで遊びたいという思いを、せめてミニチュアの世界で叶えられるように、見てくださる方が楽しめるような街作りをめざして3学期も励みます。

6年1組からのトピック


「It’s a small CARITAS」

1学期末、最後のオンライン授業で決まったテーマが「ミニチュアで伝えよう 私たちのカリタス」。のちに「It’s a small CARITAS」と名前を変えます。1学期、オンラインで会えない日が続いて、“当たり前”の尊さを知りました。『これまでみんなで過ごしてきたカリタス小学校での思い出をミニチュアで表し、さらに動画をコマドリで撮影して編集して、カリタスのホームページに載せたい。多くの方にカリタス小学校での思い出を、魅力を伝えたい!』という夢を描いて、6年1組の総合が幕を開けました。

「もう終わり?」
こだわりの作品にしたいわけです。制作に熱中すると、時間の過ぎるのが早いこと早いこと。時間との勝負でもありました。
ミニチュアを本物のようにリアルに作るには、実物をよく見るところから始まります。散り散りに校内を歩いては、目的の場所で写真を撮り、ミニチュア作りに役立てます。これまでミニチュア作りの舞台としてきたのは、[教室・宗教室・オープンスペース・イチョウ並木・羊小屋・グラウンド・運動会・秋祭り・多摩川探検]…多摩川班は、実物を目で見ようと、多摩川まで出かけたこともありました。羊小屋班では、2年生のときにここちゃんの毛で作った宝物“ここちゃん人形”を登場させました。舞台となるのは、カリタスの特徴がよく分かる場所。自分たちの思い出をたくさんつくってくれた場面たちなのです。

そして、動画作り。iPadにアプリが入るまでは、できる人が家で自主制作という流れ。061の映像クリエイターのみなさんによる個性豊かな作品が、ロイロノートにアップされては味わい、味わってはまたつくり…の繰り返しでした。また、「総合係」の活躍も忘れてはなりません。授業の司会進行に加え、貴重な休み時間に話し合ったり、(副)校長先生のところへHP掲載の依頼へいったりアプリインストールの交渉をしたり…。

2学期は、総合係を中心に話し合って検討してきたこともたくさんありました。最後に話し合ったのは「著作権問題」。
「それなら、カリタスのオリジナル曲を自分たちで演奏したらどうですか?」との呼びかけから話が一気に前進。「ピアノ演奏できる人?」「いっぱいいるじゃん!」「ハーモニカももってるよ」「Aちゃんはギターも弾けるよ!」「あ、そしたらBちゃんも!」「Cくんはいっそのこと無邪気に歌ったら?」「フルートにチェロに謎の楽器もある!」…と話は尽きません。やりたいこと、山積み。夢、山積み。課題も山積み…?

2学期、学校に来られたことに感謝をしたいと思います。6年間の総決算を、残る2ヶ月の総合に込めていきます。みなさんへ、私たちが、カリタス小学校の魅力を、お届けします!公開日まで…もうしばらく、お待ちくださいませ。

5年3組からのトピック


「開いてびっくり! 大きなしかけ絵本」

 このコロナウイルスによる感染症が広がる中、カリタス小学校では、7月末までの1学期の間は、オンラインによる授業が展開されました。画面越しにお互いに顔を合わせながらの日々。今までに経験したことのないことがたくさんでしたが、子ども達の対応能力の高さには驚かされました。
総合も、例年であれば教室で顔を付き合わせて「これがいい」「あれがいい」と話し合い、徐々にテーマを絞っていき決まります。話し合いの日が近づくと、教室のあちらこちらで同じテーマを推す子ども達が集まり、相談や準備を進めている姿が目に入りました。でも、今年はそれが難しそうです。いったいどう進んでいくのか…。
 ところが、想像していた以上に子ども達はそんな中でも話を進めていく力がありました。
画面に顔を並べ、お互いに考えていることを出し合います。また、オンラインで進める手段として得たものを駆使して、今まで以上に資料の提供やプレゼンの仕方に工夫がなされたような気がします。共有の画面には、いつでもお互いのものが見合える環境もあり、それを見合いながら高め合っていたような気がします。
 そんな経過を経て、決まったテーマが「開いてびっくり! 大きなしかけ絵本」。最初は「とび出す絵本」だったのですが、敢えて「しかけ絵本」になりました。そこにはテーマについて話し合っていたときに「モザイク」というのがあったので、「それも生かそう」という子ども達の思いがあります。
 1学期の末にテーマが決まっていたので、夏休みに自分なりに作ってみた子どもがたくさんいます。実際にやってみたり、調べてみるといろいろな「しかけ」があります。2学期はそれらをお互いに発表し、そして全員が何らかの「しかけ」を生かした1ページを作ってみるとことから始まりました。
その後、いよいよ本格的に絵本づくり開始。5人1チームとなり、既存のお話、創作話を自分たちで選んで、1冊の絵本づくりに取り組みました。各チーム、メンバーの構成によって進め方や役割分担が違いましたが、多くのチームでは文章、作画、しかけ、装飾などの役割分担をしていたようです。取り組んでいる様子を見て回っていると、「この子、こういうことが上手だったんだ」「こういうところ一生懸命考えるんだ」と、普段の教科学習とはまた違う1人ひとりの姿が見られ、驚きや感心がたくさんありました。
「2学期末までに今の作品は完成させよう」という目標を定めていたので、終業式の日も必死に仕上げに取り組んでいるチームもありました。

5年2組からのトピック


「民族楽器の力で みんなを元気に」

 5年2組では、「コロナなどで悲しい思いをしている人に、自分たちの演奏で元気になってほしい」という思いから、「民族楽器作り」に取り組むことに決めました。作る楽器は「カホン」「レインスティック」「アサラト」に決めました。
 カホンチームは、材料となる木材集めに苦労しました。カホンに使う木材は面によって厚さや大きさを変えなければなりませんし、一人一個作るために購入するとなると予算が足りません。困っていたところ、保護者の方から会社の木材を譲っていただけることになりました。また、家にある板を集めたチームもありました。板が揃うと、次に穴あけ作業に入りました。電動ドリルを使うのは初めての子もおり、最初は苦戦している様子でしたが、経験を積むうちに上手になってきました。
 レインスティックチームは、ラップや模造紙の芯などで作りました。模造紙の芯は長い上に硬いので、螺旋状にたくさん穴をあけたり、つまようじを刺して固定したりするのが大変でした。「なるべく雨の音に近づけたい」と、入れる中身も工夫しました。「砂を入れたら、全然音がしなかった」「米とつまようじを切ったものを混ぜるといい音がするよ」など、試行錯誤しながら理想の音に近づけていきました。
 アサラトチームは、ガチャガチャのカプセルを2つ紐で繋げ、中に豆やビーズなどを入れて作りました。楽器を作ること自体にそれほど時間はかからなかったのですが、演奏が難しいのです。玉を持って振る「シェイク」はすぐにできましたが、腕を振った反動で玉同士をぶつける「ハングフリップ」などは簡単にはできません。しかし、家で練習してできるようになった子がみんなにコツを教え、できる子が少しずつ増えています。
 「みんなを元気にしたい」という目標達成まではまだ遠いですが、子どもたちはその願いを忘れずに持ち続けているようです。

5年1組からのトピック


「和紙~極~」

 5年1組は、和紙づくりをテーマに日々活動に励んでいます。和紙やはがきを使って色々な人にエールを送りたい、という思いもあり、和紙づくりに決定しました。
 2学期が始まってすぐ、市販の手作りはがきセットからスタートしました。「紙をすく」ということのイメージが難しく、紙の原料を枠の中に収めて固める、というステップを踏んでいました。その結果、分厚くてもろい紙ができあがっていました。
何度か紙づくりを繰り返すうちに、良い和紙は「薄くて丈夫」であることに気づき、そのような和紙を目指すようになりました。また、今まではずっと牛乳パックやティッシュペーパーなどの紙を原料として作っていましたが、だんだんとコウゾを原料として本格的な和紙を作りたいという思いが強くなっていきました。本格的な和紙を目指してまず始めたのが、自分のすき枠づくり。市販のすき枠は卒業して、木材を切るところから一人一人自分のすき枠を作りました。のこぎりの扱いやネジ止めなど、苦労したことも多かったですが、その分自分の作ったすき枠に思い入れを持っているようです。
次に取り組んだのが、紙をすく技術を身につけることでした。いままでのような作り方ではなく、本来の和紙の作り方に近づくように作り方を考え練習を重ねていきました。原料の量、紙をすくときの枠の動かし方、乾燥の方法などに気をつけながら、今も丈夫な和紙を目指して活動を続けています。
いままでは、紙を原料として和紙づくりをしていましたが、これからはいよいよ実際のコウゾを使っての和紙づくりが始まります。どのような紙ができるのか、これからに期待が高まっています。