2年1組からのトピック


「ひかりはみんなのたからもの」

・ひかりと一緒に多摩川へ・・・!

 涼しくなった10月5日、やぎのひかりをやっと多摩川に連れて行くことができました。自分たちの多摩川探検と兼ねながら、グループで交代しながらひかりのことを見守っていました。はじめはちょっと緊張した様子でしたが、河原の野草を黙々と食べ続けていました。帰りもなかなか戻りたがらず、連れて帰るのに一苦労でした。

・ひかりに赤ちゃんを生んでもらいたい

 今年は、ひかりに赤ちゃんを生んでもらいたいと多くの子が願っていました。ヤギ(ザーネン種)は出産シーズンが決まっています。そのため、発情が見られる9月から12月の間にオスヤギと結婚させなければいけません。そこで、9月オスヤギを迎えました。ひかりの発情を見て、交尾させる予定でしたが、発情はわかりづらく一緒にすることができませんでした。そのうち、ひかりと来夢(オスヤギ)を散歩させている間に、交尾したのを数名の児童が目撃しました。10月発情の様子が確認できなかったので、おそらくひかりは妊娠していると思います。「お腹がなんかぴくぴくしていたよ」と出産を楽しみにしています。

・ひかりのあそび場作り

 昨年度もビールケースを使って遊び場作りに取り組みました。今回はそれをきちんと固定して、作りたいと子どもたちは考えています。ひかりやトワ(3組のヤギ)が妊娠しているかもしれないので、ひかりたちが安全に楽しめる遊び場をビールケースを使って作っています。どんな遊び場が完成するのかお楽しみに・・・

1年3組からのトピック


「だいすき ふわりとなかよし」

 多摩川探検で拾ってきたクルミを始め、校庭にある樹木の実(ツバキの実、マツボックリ、ドングリ、ギンナン、ザクロ、カリン、ミカンなど)を集めて、お家の方と一緒に切ったり、割ったり、炒ったりして味わったり、潰して油を絞ったりと、秋の実りに感謝してたくさん味わいました。畑で育ててきたさつまいもも大きく実って、ごはんやお味噌汁に入れておいしく頂きました。

 ひつじのふわりは、体調も改善して体重も増え、よく歩くようになってきました。ふわりが元気だと、みんなも元気でうれしそうです。もうすっかり、1年3組の仲間です。お世話も上手になりました。

1年2組からのトピック


「だいすき マロちゃんといっしょ」

 ひつじのマロちゃん。7月はまだ、身長が80cm・体重が17kgだったのに、今では身長が100cm・体重が25kgになりました。すくすくと成長しています。暑さの厳しい頃は下痢で大変でしたが、秋の訪れと共に健康に。と思ったら今度は「食べてばっかりで運動しない!怠け者だ」問題が。ペアになって「マロを歩かせる作戦」を考えて実行しました。結局「とにかくリードをひっぱる作戦」が上手くいき、今では風のようにビュンビュン走ります。(たまにやっぱりさぼります。)

 10月にしいのみを拾った子がいました。それが食べられることを知って、学校や家の近所で沢山集めました。まずはフライパンで炒って、ぱくり。「栗みたい!」と大興奮。その後、しいのみ団子を作ることになりました。1回目は、白玉粉に対して、すりつぶしたしいのみの粉が少なすぎて、「味がしない」とのこと、失敗…。「しいのみのあじがたっぷりするしいのみだん子をつくろう!」という目標をたてて2回目にチャレンジ!たくさんすりつぶしてきたしいのみの粉を使って、しいのみの味がたっぷりするしいのみ団子を食べることができました。

 多摩川探検もお天気に恵まれ、第三回、第四回、第五回とたくさん遊ぶことができました。1学期と比べて遊べるエリアが広がったり、そりすべりができるようになったりして、遊びの幅が広がりました。そりすべりが大人気。腕を組んで五〜六人組が一気に滑りおりるのを見ながら、ご年配の多摩川ランニングマンがほほえみながら見ている風景が美しかったです。

6年2組からのトピック


「インスタントラーメン」

 9月。「カップヌードルミュージアムに行きたいよね」という会話が聞こえてきます。
しかし「行きたい」という気持ちだけでは動かないのが、カリタス小学校の総合です。「今の予約状況は…」とパソコンで調べてきた子がいました。「行動」がクラスの活動を動かしていきます。現地では、クラス全員がインスタントラーメンの作り方を実際に学び、共通の土台が出来上がりました。巷で話題の安藤百福さんの考え方も学んできました。

さて、学校では、どんな活動をしていこうかな。

「まずは、この前のやり方で再現しようよ!」
始まったのが、「チキンラーメン作り」でした。油で揚げる作り方は、後に「フライ麺」と呼ぶことになる方法です。小麦粉から麺を作り、味をつけ、水分がとぶように油で揚げていきます。まずは麺作り…。
「ポテトじゃん!」
細くもならない、長くもならない麺を見て思わず漏れる落胆の声。
「かき揚げみたい…」
かりっと揚がらずねっとりした麺を見て…。ミュージアムでは作れたのに…自分たちで1から作る難しさを痛感した船出でした。でも、足で踏んでみたり、自宅から製麺機を持参してみたり、あの手この手で工夫を重ねていきました。
 中で最も大きく立ちはだかったのは、「油で揚げる」方法そのものでした。なにせ、危ないのです。ばちばち跳ねるからです。そんなときの救世主は、お母様方でした。初めは随分と頼らせていただきましたが、次第に自分たちでもできるように、子どもたちは成長していきました。油で揚げない「ノンフライ麺」を試そうと、ドライヤーにオーブンにノンフライヤーを駆使したこともありました。ブレーカーを落としましたし、機械に頼ってしまうので一度で終えましたが。

 クラスの話し合いで決めた目指すインスタントラーメン像は「お湯をかけたらすぐ戻る即席のラーメン」。当たり前かもしれませんが、その「当たり前」さえも難しい。そこにやり甲斐があります。
「あ、ちゃんと戻ったよ」「味もしっかりついてる〜!」
お湯を注いで待つこと数分。子どもたちが嬉しそうな表情を浮かべるのは、当たり前さえも難しいからです。だから喜びも倍増します。

 フライ麺作りには、想像できない程に時間がかかります。現在は手作り麺ではなく、市販の麺を揚げています。「いつかは手作り麺で…」「具を作りたい」「焦げないようにはどうしたらいい?」「水圧を利用した真空の方法をもっと教えてほしい」「作るだけで終わりじゃなくて世のためになるよう企業とコラボして売り上げを里子に募金したい…」
子どもたちは、様々な目標をもっています。どんな活動に膨らんでいくのでしょうか。3学期、6年間で最後の総合に、全てを懸けます。

6年1組からのトピック


「黒板あーと」

 二学期は、黒板アートの技術を磨くために、たくさん描くこと。そして、多くの人に見てもらうことを目標に活動を始めました。

 9月は入試説明会で六年生が合唱の練習をしていることを教える看板、一年生の秋祭りのお店の看板(写真①)、今週の聖歌を伝える看板などを描き、見てもらいました。黒板アートの看板を見た他の学年の子どもたちの反応が嬉しかったです。
 10月は、技術を磨くために、白のチョーク1本だけで描くことに挑戦。1色のチョークでも、濃さを変えたり、こすったりする技術で、うまく表現できることを学びました。(写真②)
 11月に入り、自分たちのオリジナル黒板を作ることにしました。授業用の小さな発表黒板をずっと借りっぱなしにしてはいけないからです。シートを貼ったらいいのか、黒板ペイントを塗った方がいいのか試しました。そして、一畳ほどの大きさがある黒板を9つ作りました。この黒板には、9つのグループに分かれて、テーマ性のある作品作りに挑戦しています。大きな黒板にダイナミックに描いています。

写真③の作品は、「アプリの世界」というテーマで描いています。アプリが広がり便利になる一方で、そのアプリに支配される世界がくるのではないか。そんなことを考えて欲しいというメッセージが込められています。

5年3組からのトピック


「切ってびっくり ふたご みつごの きんたろう」

 2学期は、夏休み中に調べたり、体験してきたことを発表することからスタートしました。

・下北半島まで行って、べこ餅作り体験
・べこ餅作り
  すいか キャンデー
・紙粘土で模様作り 
・アイスボックスクッキー作り
  ねこ 市松&うずまき エルモとくま すいか&ハムスター
・飾り巻き寿司作り
  ペンギン ふくろう パンダ チューリップ ゴマフアザラシ かき氷

…というようにたくさんの子が作る体験をしてきました。紙粘土でもまだまだ思い通りの形を作ることはできないのですが、クッキーと巻き寿司とべこ餅のほうがやりやすいかも知れない…いつまでも粘土では進まない!!と話し合い、みんなでべこ餅作りに取り組むことに決めました。

 9月21日の第1回目から12月13日まで合計6回…べこ餅作りの修行を積んできました。初めは基本の模様3種類。うずまきとしましまと市松です。初めの頃はお湯を入れすぎてべちょべちょになったり、逆にお湯が少なすぎて固くてひび割れたり、思うように形が作れなかったりするグループが多かったです。食用色素でつける色の調整も難しく、がっかりするようなできあがりのこともありました。毎回、個人でふり返りを書いてきて、学校ではグループ4人で出し合って、1枚の紙にまとめ、みんなの前で発表しました。作っている最中のやり方や「ここがうまくいった」「次はこうしてみたい」などの意見をお互いに参考にして、次の計画を立てるようにしていきました。4回目までで各グループが三種の模様を作れるようになりました。

 その後は、少し難しい模様に…選んだのはすいかとバラとオレンジ模様です。基本の模様より色数も多く、たくさんのパーツを準備しなければならないので、とても時間がかかりましたが、なんとか作りたかった模様に近い物を完成させることができました。6回目には一人ひとりに先生方を割り振って、届けに行って、作り方を説明して試食してもらって、感想を頂いてきました。「えっ!すごいね。こんなに作れるようになっていたの?」「もちもちで味も良かったし、大成功だね!」とたくさん励ましてもらって、次はもっと難しい模様を手際よく、上手に作りたい…と次なる目標ができました。

5年2組からのトピック


「作ろう!学ぼう!日本のうちわ」

 本格的なうちわ作りが始まった2学期。まず取りかかったのは竹を手に入れることでした。「学校にある竹を切ろうよ!」「私の家の近くでもらって来られるよ」すぐさま動く行動力が光りました。入手した竹は余分な枝を落とし、ほど良い長さに切り、さらに縦に割っていきます。「何を使ったらいいかな…」「のこぎりとか“なた”とか、使うといいんじゃない?」どちらも、普段は使わない大きな刃物です。果たして5年生の子どもたちに扱えるのか…と心配しましたが、そこはさすが、カリタスの5年生。「4年生の総合で使ったから大丈夫だよ!」「お父さんと使ったことがあるから使えるよ!」豊富な経験を生かし、さらにそれを友達に伝えていける子どもたちです。

 初めはおっかなびっくりだった子も、見て学び、一緒にやって教わり、慣れていきます。その後の作業でも、それは同様でした。彫刻刀を使い、竹を薄くけずっていきます。和紙を貼る部分となる、細い骨(穂骨)を作っていくためです。試しに分厚いままの竹を細く割いてみた子たちもいましたが、竹はぐいんと反り返ってしまい、あのしなやかで柔らかい骨にはほど遠い状態になってしまいました。「やっぱり、薄くけずってからやるのが大事なんだね」「その前に、やすりをかけるとツルツルで気持ちのいい手ざわりになるよ。」「じゃあ、私はやすりがけを頑張る!」「じゃあ私は細く割くのを練習するね」やりたい作業に各々が取りかかるうちに、自然と得意分野を見つけたり、作業を分担したり、する子たちも出てきました。

 いよいよ、3学期には穂骨を開いて糸で留め、かまを付けたり、和紙を貼ったりしていきます。目指すは、手作りうちわの完成!どこまで行けるか…今年は冬も、うちわを身近に過ごしていきます。

5年1組からのトピック


「いつもそばのそばにいたい」

 9/14、夏休みの間に交代で水やりをしたそばの実を収穫しました。それを一粒一粒丁寧に茎から外して保管しました。また、「そばアレルギー」についても調べ、発表し合いました。発症に段階があることや、早い処置が必要なことも知りました。

 そしていよいよそば打ちに挑戦です!まず五割そばから始めます。11/2、第1回目のそば打ちは、保護者と共に総合デーで挑戦しました。水を入れすぎた班もありましたが、できはまずまず、さい先の良いスタートとなりました。でもゆでるとボロボロと切れてしまった班があり、その原因を考えたり調べたりしました。

 11/12に第2回目のそば打ち。このときは湿度が高かったせいか、そばが柔らかすぎて切るときにも太くなってしまいました。つなぎ粉に準強力粉を使ったせいもあり、ほとんどうどんのようでした。

 ちょうどその頃、Meさんが「いつも先生が総合を進めているけれど、自分たちで進めたい」と日記に書いてきました。そこで早速MeさんとMiさんに「総合委員」として進めてもらうことになりました。彼女たちが中心となって取り組んだ第3回目は11/22。プロが打ったようにきれいにできた班が2つありましたが、1回目と同じようにぼろぼろになった班がいくつもありました。捏ね不足のようですが、ゆで方にもコツがあるようです。

 3回目のそば打ちが終わるとすぐに、Hさんが「今は皆、そば打ちをただ楽しんで、同じミスを繰り返しているだけ。そば打ちをする理由がはっきりされていない」と日記に書いてきました。そこで、総合委員さんの司会で話し合いました。同じように感じていた子もいたようで、「調べただけでは、ちょっとしたコツがわからない」、「自分たちのそば打ちを見てアドバイスをして欲しい」や、「実際にそば打ちを見てみたい」という意見が出されました。

 3学期には指導してくださる方をお迎えし、そば打ちの技がぐんと上達することを期待して2学期を終えました。年越しそばを家で打つ子もいることでしょう。

4年3組からのトピック


「うどんの達人」

 2学期に入り、夏休み中にうどんについて調べた子と、実際にうどんを作ってみた子が発表をしました。中にはうどん教室に行った子もいました。
「早くみんなと協力してうどんを作ってみたい」という願いが生まれ、4人グループで活動することにしました。作るのは「讃岐うどん」です。太くて、コシのあるうどんにするにはどうやって作るか、今まで調べたことを活かして作ってみました。ところが、「かたすぎる」「短くてうどんじゃない」「こなっぽい」など、おいしいうどんとは言えませんでした。でも「自分達で作ったからおいしく感じる」とやや満足の子ども達でした。

 2回目のうどん作りは授業参観日です。4人で相談しながら前回の反省点を思い出しながら作りました。1回目よりもうどんらしくなりました。また、それぞれの班のうどんを食べ比べ、その違いについて皆で話し合いました。

 3回目のうどん作りは、生地の厚さや麺の太さ、長さの目標を持って行いました。7班が麺を今までより細く切ったところ、茹でたらちょうどよい太さになり、コシもしっかりあるうどんになりました。今まで厚くて太すぎであったことに気づいたのです。

 4回目は、公開授業でのうどん作りとなりました。多くの先生方が見ていてもいつも通り4人で手分けをしながら協力して作業を進めていました。「何回生地をふむんだっけ?」「生地の厚さをはかってみよう」「切る幅は3mm、これぐらいだよね」と仲間と確認しながら作りました。各自、出来上がった麺は家で茹でて食べたのですが、まだまだ満足できるうどんにはならないと感じている子が多かったです。
 その結果、「おいしい讃岐うどんを食べてみたい」「うどんの名人にコツを教えてもらいたい」という願いが生まれました。

 3学期には皆が満足できるおいしい讃岐うどんを目指して活動を続けます。

4年2組からのトピック


「おいしさ米るパン作り」

 子どもたちは、夏休みに、パン教室に行ったり、分量を変えて実験したりして、もっとおいしいパンにするためにどうすればよいか調べてきました。そして、3回目のパン作りは、塩の量や、こね方を変えて作ることになりました。その結果、見事に2回目よりも膨らんだパンが出来上がりました。先生達に試食してもらうと、「前回よりおいしい!」という評価をもらうことができました。

 しかし、今度は、中が層になってしまうという新たな問題が発生。「乾燥」が原因だということがわかり、4回目のパン作りでは、打ち粉を減らし、生地になるべく触らないようにしました。すると、層になるグループが少なくなりました。さらに、どのチームも焼き目がついて、見た目もおいしそうでした。4回目のパンは、お家の人に食べてもらいました。「想像以上においしくできていて、びっくりしました!」と、たくさん褒めていただきました。

 5回目は、いよいよプロの方に試食してもらうことに。何と、料理家の吉永麻衣子さんが来てくださることになりました!吉永さんは、子どもたちの作業の様子を見ながら、ガス抜きや成形の仕方など、たくさんアドバイスしてくださいました。

 吉永さんが6チームのパンを一つひとつ試食していく様子を、子どもたちは、どきどきしながら見守っていました。そして、吉永さんの、「どのチームもおいしいです。満点!」というコメントに、みんな大喜び。評価していただいた後は、吉永さんの活動について、お話を伺いました。「忙しいお母さんたちでも、子どものために作れるようなパン作りを広めたい。手作りのパンには、愛情がつまっています。」という吉永さんの思いを聞いて、「吉永さんのパンは、『愛こめパン』だね」と話していました。