5年3組からのトピック


「玉川焼~お米をたこう、作った土鍋で!」

 まずは目標について話し合い、2学期の目標は、お茶碗を作ること、3学期の目標は土鍋を作ることになりました。夏休み、子どもたちは「玉川焼(玉川の土で作る焼物)」をテーマに、様々な自由研究に取り組んでいました。一気に焼物についての知識が増えたので、2学期はその学びを生かして活動に取り組みました。

〜2回のお茶碗作り〜
 始めに、お茶碗作りに挑戦しました。多摩川の土はたくさんなかったので、信楽粘土も使いました。信楽の粘土は、ひび割れにくく形にしやすいのですが、多摩川の粘土は手作りなので柔らかすぎたり、ひび割れてしまったりしました。
 2回目は、信楽粘土でお茶碗作りの練習をしました。厚さが均一ででこぼこがなく、高台があるお茶碗を目指しました。前回の失敗点を生かしたり、上手に作っていた友達にアドバイスをもらったりしながら作りました。1回目よりは、よく出来た人が多かったようですが、更に今度は専門家の人に教えて頂きたいという願いも持ちました。
 お茶碗は、釉薬をかけて本焼きをしました。つるつるで水を吸い込まないお茶碗になりました。ビー玉を入れて色をつけた人もいました。

〜身近な土で粘土作り〜
 多摩川の土以外にも視野を広げていこうということになり、学校の竹やぶの土や、田んぼの土からも粘土を作ってみることにしました。また、担任が稲城の粘土を少し頂くことができたので、その粘土も濾して使えるようにしました。たくさんの土から、ほんの少ししか粘土がとれなかったり、乾燥させすぎてしまって水で戻す…ということを繰り返したり、粘土作りは難しいです。2学期の終わりに、それらの土で、小さな器型のテストピースを作りました。どの土がお茶碗に向いているか、焼いても溶けないか確かめるためです。
 また、一学期とは別の多摩川の河原にも粘土を探しにいきました。低学年の頃遊んでいた多摩川ですが、「こんなところに粘土あったんだ!」と新たな発見に嬉しそうでした。この粘土でお茶碗を作れるとよいです。
 身近にある土や、多摩川の土でお茶碗を作ることが目標です。どの粘土ならお茶碗を作れるのでしょうか。まだまだ研究は続きます。

3年2組からのトピック


「こまっぷ!」

  夏休み明け、子どもたちは自由研究の発表をしました。「こまっぷ!」に関わることでは、こまの産地を調べてきたり、ご当地のこまを実際に作ってきたり…、とにかく様々なこまに触れました。

 その後、子どもたちは実際にどんなこまを作っていくか、ということの相談へ。(1学期に希望していたさかだちごまから一転、)たたきごまを作りたいと思っていますが、まずは自分たちでも作れそうでシンプルなひねりごまから、ということに。材料についても、お金をかけずに木を集めよう!となったところ、工事現場から廃材を譲り受けてきたり、自分の家で切ってきたり…、自分たちに必要な物なんだ、という思いが木材の数になって表れました。集まった木をのこぎりで切り、やすりで削って…。さらに、カリタス小学校の近くにお住まいの大工、手塚さんからいただいた木も併せて、やすりでけずってこまの形へコツコツコツコツ…。いま、手塚さんからいただいた木でつくっているこまの胴体はほぼ完成形に。(木がやわらかく加工しやすかったのです。)そのこまに心棒をさして、どのくらい長く回るか試しているところです。この心棒も、太さをどれくらいにしたらよいか、長さをどれくらいにしたらよいか、悩みどころです。

 また、先日はこまの産地を大きな地図にまとめていくことへ向けて、100枚に分割された日本地図をパズルのように組み合わせました。ちょうど教室の壁一面くらいの大きさ。この中にこまの種類ごとの産地をまとめていくことになると思います。
 自分たちで集めた木を使って作るこま(とたたきごま?)、そして地図への産地まとめ、3学期の活動も大忙しです。

3年3組からのトピック


「アンサンブル〜幸せの音色〜」

 子どもたちの目標は「アンサンブル」。みんなで何か一つの表現をして、見ていただいた人たちを幸せにしたいということです。1学期総合デーで歌を聴いてもらった時に沢山の拍手をもらってとても嬉しかったことが心に残っていました。何かみんなでできることはないかと考え、クリスマスに合わせて36人で劇に挑戦することになりました。以前DVDで観賞した「鳴らない鐘」という作品で、鐘の音を表現するためにハンドベルの合奏にもチャレンジしました。全ての役を誰もができるようにグループ練習していくうちに、声の出し方や、台詞の速度や抑揚など、お互いに気づいて改善していくことができるようになりました。

 待降節に入ってから、たくさんの人に見ていただきました。公開研究会参観の先生方、全校児童と先生方、中野島老人福祉センターに集った地域の人たち、幼稚園の園児さんたちなど。回を重ねるごとに、どんどん力を発揮して落ち着いて演技できるようになり、劇の中のメッセージを伝えることが楽しくなってきました。始めは劇や音楽など表現することに消極的だった子どももすっかり溶け込んで自信を持って演じることができました。一人では絶対に成し遂げられない一体感、達成感とともに大きな感動を周りの人にも与えてくれました。

 一方、粘土での土鈴作りも続けていました。 作り方を変えてみての試行錯誤を経てなお全く鳴らないものもあったので、壁を越えるためにどうしたら鳴るのか陶芸の専門家の先生にアドバイスをいただきました。3回目のチャレンジ、子どもたちは真剣そのものです。今回は色づけして釉薬を塗って焼いたので見た目にも鮮やかで、色々な音が楽しめる作品になりました。

 3学期にはまた、みんなで表現すること、土鈴を極めることなどいろいろなチャレンジができるでしょう。みんなと話し合いながら進めていきます。

5年1組からのトピック


「わりばしアート 〜10万本集めよう〜」

 クラスのテーマが「わりばしアート」に決まりました。
 もう1つの案「黒板アート」との間で話し合いが続けられました。しかし、話し合いでは決まらず、お互いのテーマの体験活動もしましたが、それでも決まりませんでした。最後は多数決での決定となりました。
 こうして、「わりばしアート」の活動が始まったのですが、このテーマの最初の課題はわりばしを集めることです。そのために全校への呼びかけをしようということが話題になると、早速、全校に配るチラシやポスターの案を考えてきた子どもたちがいました。最後まで「黒板アート」に取り組みたいと考えていた子どもたちでした。自分の希望のテーマにはならなかったけれど、これまでの話し合いから、このテーマを進めるうえで、次にやるべきことは何かを考えている。そして、そのために行動できる。これが、カリタスの総合を5年間学んできた子どもたちの姿です。
 1学期の最後は、わりばしを使って校庭にある鉄棒とうんていの10分の1サイズのミニチュアを作りました。
PS:10万本というのは、あくまでも目安です。大きいものを作りたいという子どもたちの思いから、目標数が大きくなっていきました。大きいものを作りたいという願いが感じられます。

2年2組からのトピック


「野菜、たまがわ、そして、ユキちゃんでピース!」

4月から育ててきた畑の野菜たちが収穫時期を迎えました。草抜き、水やり、各クラスが順々に行っていたおかげで、みずみずしく、立派なキュウリ、なす、ピーマン、トマトが収穫できました。収穫した野菜は、すぐに包丁で切って塩もみ、または家庭科室で炒め物にして、お弁当のおかず+1になりました。おとまり会の日には、その日にいただく野菜の収穫を行い、子どもたちは、自分たちで育てた野菜でサラダを作っていました。おとまり会の夕ご飯は、ほかにメインのカレー作りがあります。2組ではチーズの入ったカレー、リンゴとホットケーキシロップが入ったカレーなどなど、いろいろな工夫?こだわり?のあるカレーを、各グループが協力して作っていました。教員は一人つきましたが、ほとんど全部の作業を子どもたちの手で行いました。「自分たちで作ったカレー最高!」「家のカレーよりもおいしいかも」「こんなにたくさん、いつもは食べないよぉ」と最高の笑顔の花が咲いていました。
 2回目のたまがわたんけんでは、河原に石でかまどを作って、そこで火起こしにチャレンジしたグループがありました。学校では、火打ち石やキリモミ式などを考えていましたが、当日になると、子どもたちは虫めがねを持参。方法が変わってきたことと同時に、やりたいことに対して、家でしっかりと自分なりに調べてきたことに感心しました。でも、子どもたちよりも、大人が盛り上がっていた感もあり、毎回大勢の保護者の方が参加するたまがわたんけんの魅力に触れた気がしました。そのたまがわたんけんに、クラスの宝物、ヤギのユキちゃんを連れて行きたいと言い出した子どもたち。でも、公道をまだ歩いたことがないので、まずはグランドで練習です。石灰で道路と横断歩道を書き、道路からはみ出ないように、横断歩道で止まらないように引いていくためにはどうすればいいかを考えました。リードをひく子、お尻を押す子、はみ出ないように壁を作る子、自然と役割分担をして活動していく子どもたちに、またまた感心のひとときでした。

1年2組からのトピック


「だい だい だいすき」

〜多摩川探検〜
 5月の初めての多摩川探検以来、次の探検が待ち遠しくてうずうずしている子どもたち…6月、7月も元気に探検してきました。2回ともとても気温が高く…熱中症が心配でしたが、汗をふきふき…休憩をして水分補給をしつつ…思い思いの活動を楽しみました。
 なかなかうまくいかない水切りに挑戦する子どもたち…ちょんちょんっていって欲しいけど難しい!ついには大きな石をばちゃんばちゃん川に投げ込んでいました。
 河原に石を並べて、堤防のような、温泉のようなものを作る子どもたち…河原から良さそうな石を運んでくる子、慎重に並べる子…と分担ができていました。
 虫取り網を振り回してかけまわる子どもたち…ちょうちょをついに自分で捕まえられたと大喜びの子、茂みをそっと進んでバッタを捕まえた子…どこにいそうか、どうやったら捕まえられるか、お母さん・お父さん先生や友だちからどんどん学んでいました。かまきりやかたつむりも捕まえました。家に帰ってからおんぶバッタの脱皮を観察し、抜け殻を持ってきた子もいました。
 シートやそり?を持ってきて、草すべりをやってみた子どもたち…二人で乗ったり、新しい草の上に行ったり…さまざまな工夫がありました。
 他にも石探し、あめんぼやえびや魚とり、たけのことり、お花摘み、木登り…とグループで相談していろんな活動をしてきました。まだまだたくさんやってみたいことがあるようで「こんど多摩川いったら…」と2学期の多摩川探検も今から楽しみにしています。

〜植物の栽培〜
 教室前の花壇にひまわりの種をまきました。ポットにもまいて、うまく育たなかったところに植え替えたり、家に持って帰って植えたりしました。もともとこぼれ種で生えていたひまわりはとっても大きくなり、7月初めに花が咲きました。おんなじくらい大きくなって欲しいな…夏休み中もお水やり頑張ります。
 畑には、サツマイモの苗を植えました。植える前も植えてからも、草取りも頑張っています。

〜動物飼育〜
 話し合いの末、2組は羊を飼うことになりました。羊が初めて来た日から、ほおずりしてかわいがる子どもたちがたくさんいました。73個の候補の中から決まった名前は、クローバー。愛称クロちゃんです。クロちゃんは、1組のヤギ・ひかりちゃんに頭突きされてもの〜んびり…顔までワラに潜らせて、頭にエサのワラをつけて、もりもり牧草を食べています。扉や窓を開けるとすぐ寄ってくる、とても人なつっこい羊です。毎日のお当番にも少しずつ慣れて、すのこを洗ったり、床をブラシでこすったり…羊とヤギのお母さんとして頑張っています。今年の夏も暑そうですが、学年みんなの力を合わせて、三頭が元気に過ごせるようにしたいです。

3年2組からのトピック


「こまっぷ!」

  6月29日、総合のテーマが「こまっぷ!」に決まりました。「6月19日〜6月30日に決めます!」「私たち次第なんです!」と宣言していた子どもたちは最後まで話し合ってテーマを決めました。ある子の「ここまできたら、しぼるか、くっつけるしかない」という言葉をよりどころにしながら、また別のある子の「(テーマが決まるかどうか)少し、いや、最高に心配です!」という声に共感し、ぎりぎりまでグループ同士で話し合いをしました。
 テーマが決まってからは…まず自分たちでも簡単に作れそうなこまをどんどん作っています。「方眼紙ごま」「折り紙ごま」「ブンブンごま」など…。のこぎりもはじめて使いました。難しいながらも達成感をおぼえたようです。子どもたちは家で調べてきたこまを発表したり、作り方を説明したりしています。
 2学期に向けて「こまっぷ計画書」を作りました。夏休みに「こまのテーマパークに行くんだ!」「こま博物館に行くよ!」と意気揚々です。2学期には、そこで見つけたこまや調べたことを地図上にまとめていきながら、自分たちの力量から見て“チャレンジ”とも言える「さかだちごま」を作ろうとしています。

2年1組からのトピック


「みらいとともに」

●みんなでピース!お泊まり会
 6月29日、30日は学校に宿泊しました。「お家の人とはなれてしゅくはくできるかな・・・」と心配に思っていた子もいたようですが、いざ会が始まってしまうとみんないきいきカレー作り、サラダ作りに取りかかりました。グループの仲間と作り方や材料を相談しているので、味は皆違うのです。「おうちで何度もカレー作ったよ」と自信満々の子が多くいました。自分たちで作ったカレーやサラダをとても美味しく頂きました。夜は自分たちが作ったランプが、幻想的できれいな光を灯していました。体育館で全員で眠ったことは心にずっと刻まれていくことでしょう。

●羊のみらいの毛で
 7月、教室にずっと置きっ放しになっていたみらいの毛をどうするか、話し合いました。「3年生で別れてしまうから、みらいの大きな人形を作りたいな」「冬とか寒いときに、みらいがいつも一緒だよと感じることができるから、マフラーとか手袋を作りたい」他にもいろいろな考えが出ました。まだ結論は出さないで、毛を触ってみました。刈り取ったばかりの毛はべとべとして、糞やわらがついて汚れてれていました。「さっそく洗いたい」と皆一致しました。昨年の6年生が毛を洗っているのを見ていたので、同じようにやってみました。でも、なかなか油が落ちません。次に石けんを使ってみると・・・毛は余計に絡まってしまいました。どうすれば上手く洗えるのか、2学期探究していきます。

3年3組からのトピック


「アンサンブル〜幸せの音色〜」

  テーマを一つに絞るために話し合いを重ねました。ハンドベルの演奏がきっかけで、みんなが一つになってきれいなハーモニーを作ることが楽しくなり、「合唱や合奏」をやりたいという意見が多くなってきました。しかし、どうしても「そめもの」がやりたいという子もいました。こだわりがあることはいいことですが、このままでは活動が始まりません。みんなは、36人いなければ決してできない活動をしたいと説得しました。最終的に、音楽をすること、みんなで合わせて、聞いてくれる人たちに幸せを届けることに決まりました。一方、丁度その頃赤紫蘇のシーズンでした。染め物が好きな子どもたちは、色の変化にとても興味があったので、赤紫蘇が酸で色が変わることを見たら感動するのでは?と思って投げかけてみると、「やってみたい!」と作ってみることになりました。赤紫蘇が熱湯で緑色になって、レモンでとてもきれいな華やかな赤紫色に変わった時には歓声が上がりました。味は少し苦手な子もいましたが、先生方や他のクラスの人にも飲んでもらえて喜んでいました。その時の感動を歌にしたのが「シソ・デリシャス」。リズムにのって楽しく歌っています。また社会の時間に習った「好きです かわさき 愛の街」も大好きで、社会の始まりにはいつも歌うようになりました。子どもたちにとって、歌う時の一体感が心地よいのでしょう。

 7月の総合デーは、たくさんのお客様に歌を聞いていただきました。そして粘土で土鈴を作り、思い思いの形に仕上げました。焼き上がって、カラカラン♪というやさしい音色がする土鈴がある一方、全く鳴らない土鈴もありました。どうしたら鳴るのだろうか、よく考えて次回の土鈴作りをしたいと思います。また、これからやりたい活動には、幼稚園や、中高、近くの老人ホームなどの施設でも歌や合奏をしたい、劇仕立ての音楽をやってみたいなど、いろいろな意見が出ています。みんなと話し合いながら進めていきます。

3年1組からのトピック


「土」

 「土」をテーマに進んでいる3年1組の総合、1学期はどろだんご、ブロック、土壁、粘土、砂絵と、「自分がやりたいこと」でできたグループでそれぞれ活動が進んできました。
 陶器作りは、陶芸チームがみんなの先生になって進めてきました。素焼きの後に釉薬を塗って本焼きすると、ツルツルに!粘土をこねていたときの感触との違いにビックリです。
 1学期にやってきたことは、グループごとに模造紙にまとめてクラスで発表もしました。カリタス総合デーでは、来てくれた幼稚園児と一緒に活動し、保護者のかたに説明する子もいました。
 個々の思いで進んできた1学期の総合、活動自体も友達関係もうまくいかないこともありながら、乗り越えてきたことで成長してきました。2学期からはどんな展開になっていくか、いまから楽しみです。