4年1組からのトピック


「大豆」

 前回、テーマの話し合いで残っていた題材が『大豆』『かいこ』『しゃぼん玉』『都道府県』『石けん』など。これらを絞り込んでいくために、仲間とポスターを描き、プレゼンをしていきました。自分たちが「このテーマは…」と考えるセールスポイントを語ります。その語りを他のテーマを推す子たちが聞き(聴き)ます。どの子も「自分が考えているテーマが一番」と思っているのは間違いないことですが、このプレゼンを通して、他のテーマの良い所を見出すように聞く(聴く)ことができると、最後の決定の際にはみんなで納得できるのではないかと考えます。ですから、このプレゼンの時間はとても大切です。

 6月末。何回かプレゼンを繰り返し、最終的には『しゃぼん玉』『都道府県』『大豆』が残りました。ここまでくり返し、それぞれの魅力を伝え合い、受け止めようとしてくると「どれに決まってもいいよ!」という雰囲気が出てきます。そして「一学期も残り少なくなって来たから早く決めたい!」という思いも。7月初旬。ついに「もう決めようよ!」となり、3つのテーマで投票をし、今年度の題材は『大豆』に決定しました。

 『大豆』は、そのままでも食べられますがいろいろな食品に変化します。そのことを3年生の国語の教材文で知っていた(これも選ばれた要因の1つ)子どもたちは、そこにこのテーマの魅力を感じています。味噌・醤油・納豆・豆腐…。何を対象にして研究をするか?
 「これがいいな」「あれがいいな」とありますが、その前提に「自分達が育てて収穫した大豆で」という思いは子どもたちにはありました。そこで、大豆を植えることからスタート。植え時にはギリギリでしたから、大急ぎでプランターをたくさん使って『大豆畑』をみんなで作りました。種は子どもたちがお店で探してきました。品種は『丹波黒大粒』『枝豆茶豆』『黒ひかり』『湯あがり娘』『秘伝』などいろいろ。「全部試したい」というので、プランター毎に違う品種を植えています。また、「カラスにすぐにやられる」「カメムシがすぐにつく」など子どもたちは情報を集めてきたので、対策も施して夏休みを迎えました。

 夏休みは、輪番で水やりにやってきて、大豆の生長を見守っています。

6年1組からのトピック


「家」

 「みんなで力を合わせてもっと上を目指す」という自分たちが立てた目標と照らし合わせながら、「家」「遊園地II」「お化け屋敷」の3つからテーマを考えていきました。でもお試しもできず、話し合いは平行線のまま。そこで、昨年の遊園地の遊具のように思い思いにまず模型を作ってみよう、ということになりました。

 お化け屋敷チームは部屋のレイアウトと実際の仕掛けを段ボール箱で作り始めました。遊園地チームは観覧車・コーヒーカップ第2弾・ジェットコースターの仕組みを悩みながらも模型にしていました。そして、楽しそうに部屋割りを考える家チームの子たち。段ボール箱を仕切って部屋を作り、お人形の家具を置いて、まさに人形の家を作りました。工作用紙で家具を作り始める子も出てきました。

 模型づくりも終盤に入った頃、家チームのリーダーであるMさんとYさんが皆に「聞きたいことがあるんだけど」と切り出しました。
「何だか家というよりは、家具に凝っているので、家具づくりをしたいのかな、と思って。それなら家具づくりをテーマにしますか?」
それに対して、賛成が4人いましたが、20人以上は全くその気はないとのことでした。そうであれば、はじめから段ボールのような底も壁もある家はありません。自分たちの家造りに対する考えが甘かったことに気づきました。

 はじめから割箸を使って柱を立てるのに苦労していたYさんとRさんは「ラーメン構造」について研究していました。また、何気なく柱を立てて家のように作ったものの、あっという間に柱が全て倒れてしまったSくんは、柱と柱の間に斜めに一本筋交いを入れることに気づきました。

 子どもたちも、実際に家造りは大変だと改めて実感したようでした。「真剣に取り組まないと大変なことになる」と。そこで怖じ気づいた子が数名いましたが、結局は「家〜37名みんなで泊まりたい〜」に決まりました。
 2学期からの活動に向けて、夏休みに自分たちで調べたり、材料を集めたりすることでしょう。

4年2組からのトピック


「つるし雛」

 5月の運動会の代休を利用して、何人かの子が「つるし雛」を作る体験をしてきました。本場の伊豆稲取に家族で行った子もいて、その発表を皆で楽しみながら聞き、その作品を見ながら「うわー、すごい。こんなに上手に出来るの」とみんな興味津々でした。

 でも、すぐに作り始めようとはしませんでした。もっと作り方を調べたい子がたくさんいたのです。「グループで大きな紙に新聞としてまとめたい」という願いが生まれ、国語の『新聞を作ろう』の単元と絡めた活動が始まりました。新聞には、つるし雛の歴史やつるし飾り一つ一つに込められた願い、その作り方などがまとめられ、「つるし雛」以外のテーマに興味があった子も、この活動の結果「つるし雛」作りの準備が出来ました。

 そして、注文していたお裁縫セットが届き大喜びの子どもたちは、画用紙や折り紙で型紙を作り始めました。
 「いまいち本で見ても作り方が分からない。イメージがわかない」と口々に言っていた子どもたちは、まずは紙で作ってみることにしました。

 1学期の終わりに、布を使って作り出しましたが、お裁縫が初めての子は糸の玉結びも出来ません。最後の玉どめもできません。でもこのクラスには、4年生から始まったクラブ活動で手芸クラブを選んだ子が10人もいたのです。お裁縫の基本も学び合いながら少しずつ作品作りが進んできました。

5年3組からのトピック


「玉川焼」

〜テーマ決定!「玉川焼」〜
 6月下旬まで、テーマを決めるために話し合いを重ねました。最後に残った物は「お化け屋敷」と「玉川焼」でした。この二つについて、良いところや問題点を出し合い、話し合いました。そして、5年3組のテーマは「玉川焼」に決定しました。これは、多摩川の土を使って焼き物を作る総合です。最終的には「土鍋を作りたい」と夢を持っています。

〜多摩川へ土を探しに〜
 テーマ決定の前でしたが、6月に実際に多摩川へ土を探しに行きました。多摩川をよく知っている方に粘土がありそうな場所を教えていただきました。その場所の土は、大昔に堆積した土で化石も入っていました。子どもたちは、化石探しに夢中になる人、その土の塊から粘土を作ろうと実験している人と様々でした。ついでに水遊びも楽しんできました。

〜粘土を作ろう〜
 テーマが決まると、さっそく、拾ってきた土の塊を粉にし、粘土にする活動が始まりました。その土の塊は、そのまま水につけておいても粘土になりません。そのことは、玉川焼を調べていた人たちが既に実験をして確かめていたのでした。子どもたちは、より粒子の小さい砂にするために、網やすり鉢など思い思いの道具を持参しました。

〜箸置きを作りませんか〜
 「一学期は箸置きを作りませんか」という提案があり、皆賛成しました。そして、それぞれ箸置きを作りました。一生懸命作った砂に慎重に水を足し、ちょうど良い固さにし、成形しました。土は、市販の粘土と違い、パサパサしていて、ひび割れやすく感じましたが、なんとか形を作ることができました。二週間ほど乾燥させ、窯で焼きました。…割れていないかドキドキしながら見てみると…きれいに焼けていました。でもそれをつやつやにするにはどうすればよいのか、という疑問も生まれました。2学期は、箸置き作りから生まれた疑問について研究したり、それを生かしてまた新たな玉川焼作りに挑戦したりすることになりそうです。

6年2組からのトピック


「未定」

  「思い出に残ることがしたい!」「総合でしかできないことをやりたい!」「奥の深いことがしたい!」小学校生活、最後の総合に掛ける思いを共有し、6年2組でもテーマを決める話し合いが始まりました。今年は初めに“総合リーダー”を決め、話し合いの進行にも自分たちで取り組んでいます。候補に挙がったテーマは7つ。「今日はそれぞれのテーマについて、提案した人に話をしてもらいます」「今日は各テーブルを回って、少人数で詳しく話を聞ける時間にします」テーマを決める当事者たちだからこそ、リーダーの提案はいつも、今のクラスにとって本当に必要なことにスポットが当てられています。
 行事準備で忙しい中、なんとか話し合いを進めてしぼられたテーマは5つ。運動会と宿泊活動が終わったこれからが勝負と思い、話を詰めていこうとやる気満々です。出汁、岩石・鉱物、日本の城、組子、寄せ木細工。どれも、さすが6年生と思わせる興味深いテーマが残りました。「私たち、不思議と“和”なテーマが多いね」言われてみれば、昨年度の畳に引き続き、和に迫るテーマが多く挙がっています。生活の中で、普段当たり前のように肌身に感じている日本の文化・伝統。しかしその中には、実はよく知らないもの、もっともっと知る価値のあるものがたくさん潜んでいるようです。
 日常を切り取る“面白そう!”の目を大切に、アンテナを敏感に、6年2組はテーマ決定に向け、ここからまっしぐらに進んでいきます。

5年2組からのトピック


「未定」

 高学年として迎える総合教育活動。小学校で総合を行うのも残り2回となり、「テーマ決め」が、より尊いものになっています。思いも格別。みなが熱心に話し合いを繰り広げている真っ最中です。

 友達からのプレゼンテーションを聞く場面では、「私はこのテーマに取り組んでみたくて…。」「このテーマは、こんな活動ができるよ。」実際に手元で試すと、魅力が直に伝わってきます。

 また、活動の見通しを紙にまとめる場面では、「・・・・・・」一人で黙々と書き続け、用紙に書いて提案する子もいます。想いが強いことの表れです。「あ、こうしたらいいんじゃない?」「それ、いいね!」友達と話し合うことで、テーマの魅力を探っていくグループもあります。会話が議論を深めてくれます。

 現在、5年2組で出されている候補は、「お城」「お化け屋敷」「ジオラマ」「静電気実験」「戦国の世はここにある!」「ピタゴラスイッチ」「わたあめ」の7つです。どのようなテーマに決まっていくのでしょうか。「6月中旬に決めて、活動をしてみたいよね。」そんな会話も教室に飛び交っています。

 クラスが替わって初めてのテーマ決め。テーマ決定の時期も見通しながら、テーマの可能性を探っている、頼もしい5年2組です。

3年1組からのトピック


「土」

 「固いブロックを作りたい」と、土の活動を進めたい声が多くありました。「粘土が作れれば、カラフルな色粘土ができるかも」、どろだんごだけでも「まんまるにしたい」「つるつるでキラキラでなめらかなのを作りたい」「世界一大きいのを作る!」とやりたいことはたくさん!また家作りも「民家園にあった家、かべは土でできてたよ?」「屋根も瓦は土からできてるんじゃない?」と、土の活動につながりました。「家にするのはちょっとムリなんじゃない?」という声もあり、調べてみてやっぱりできないね、というのも研究成果のひとつだよ、と話した上で土壁も作ってみることになりました。
 ともかく活動を始めたい子どもたち、個々にいろんな思いをのせて、5月18日に、今年の3年1組では「土」をテーマに活動することに決まりました!!

 そうと決まれば、子どもたちの勢いはたいしたものです。自分のやりたいことでグループを作り、どんどん活動が進んでいきます。
 どろだんごチームは、あっというまにまんまるなどろだんごができるようになってきました。大きなどろだんごにも挑戦していますが、やっぱり割れやすくなって苦労しています。まわりを何かでコーティングしようか、という調べを進めている子もいます。
 ブロック作りも、なかなか思うようにかたまらないようですが、土さがしからがんばっています。
 「どべっていう、接着剤みたいになる土があるんだよ」と、土の調合を始めたグループも。その後「ゆうやくっていうカラフルにする土があるらしい」と、きれいないろの土を作り始めています。(本来の釉薬とは違う方向になっていますが、まあいいのです。)きれいな土は、かわかすとかたまりになってしまいます。そこでそれをかなづちでくだき、きれいな砂ができました。
 粘土を作ろうというグループも、良い感じのものができそうです。
 土壁づくりは、段ボールの板に土を平らにもってかわかしてみました。でも土がかわくとボロボロに… かわいてもくずれないようにするにはどうすればよいのでしょう… 今後の調べに期待です。
 校内のいろいろな土を集めて、オリジナルの図鑑にしようというグループもあります。セロテープでノートに貼り付けて標本を増やしています。
 陶芸グループは自分でやったことがある、という子が中心になってできたグループです。まずは市販の「陶芸粘土」を購入してやってみることにしました。グループのメンバーで形作りをやってみたので、今度はクラスみんなでやってみよう、と計画しています。まだ素焼き前の段階ですが、はたしていいオリジナル陶器ができるでしょうか。

 いまは、「土」を共通のテーマとして、グループ毎に幅広く活動を展開している段階です。いずれテーマはくっついたり選ばれたりしていって絞り込まれていくかと思いますが、いまのところどのグループもとても意欲的に進められていて、今後が楽しみです。これからの展開にご期待ください!!

1年1組からのトピック


「1年生の今」


 入学後に1年生の子どもたちがしてきたこと、それは身のまわりのひと・もの・こととであうことです。

 「学校探検」では校舎内のマップを手に、各学級、各教科の先生方を探して歩きました。
自己紹介をして先生方と握手をする度に小学校の空間が身近なものになってきました。

 第1回目の「たまがわたんけん」には5月12日にでかけました。
多摩川は、日本一広い教室です。広大な空の下、川の流れや小鳥の声に耳を澄まし、グループの友だちと石投げをしたり、かわいい形の石を探したり…ちょうちょやバッタを追いかけたり…お花の冠を作ったり…木登りをしてみたり…沼でヤゴやエビを捕まえたり…さまざまな活動を思う存分楽しむことができました。「こんどはあれがしたいな!」と早くも次の「たまがわたんけん」が楽しみで仕方がありません。

 教室では、どんな動物を飼いたいか、少しずつ話し合いを始めています。
5月の連休に牧場に出かけて聴いてきたことを発表したり、2年生から山羊や羊のことを聞いたり、休み時間に散歩をさせてもらったりしています。もうすぐクラスの意見を一つにすることができるかもしれません。ようやく学校生活に慣れてきた1年生は、さてどんな動物と出逢うのでしょうか。

5年3組からのトピック


「未定」

 5年3組は、総合のテーマを話し合っています。今までにない新たな題材を探りつつ、総合で取り組みたいことを出し合いました。担任も、総合で挑戦できそうなものを探し紹介しました。今、出されている題材は、お化け屋敷作り、科学実験、劇、玉川焼き、ミュージカルです。それぞれ興味があるところに分かれて、どんな夢が持てそうか、どんな活動ができそうかを話し合ったり、調べたりしています。今後は、「総合で大切にしたいこと」と題材を照らし合わせて、一年間じっくり取り組めるものを決める予定です。早くテーマを決めて、活動をたくさんしたいと考えています。

4年2組からのトピック


「つるし雛」

 昨年度は「仮面舞踏会」をテーマに総合教育活動を楽しんだ子どもたち。今年度は歴史あるもの、和風な物にチャレンジしたい。そして早くテーマを決めて活動がしたいという願いを持ちました。
 クラスにあったつるし雛の本に興味を持った子が早速調べて、分かったことを皆に発表しました。和菓子、香道、団扇などの発表も続きましたが、つるし雛の「江戸時代から続いている」「福岡、静岡、山形で作られている」「つるし雛の一つ一つの形や色に意味がある」「女の子が無事に成長する願いが込められている」「衣食住に困らない願いもある」など次々と発表が続きました。
 ゴールデンウィーク明けには、つるし雛の飾りの1つである「菊結び」を作って来る子もいました。また、実際に伊豆の稲取に行った際に、つるし雛作りを体験した子もいて、その発表と出来栄えに皆が感心しました。「針を使うのはちょっと怖いけどできそうかな?」と不安そうな子もいましたが、実際に友達が作っている事、このクラスには手芸クラブの子が10人もいることからクラス35人全員が「このテーマなら1年間楽しめそう。夢中になって取り組めそう」となり「つるし雛」に決定しました。
 これからの活動が楽しみです。