6年1組からのトピック


宇宙(仮題)

この学年は、4→5年生とクラス換えをせずに上がり、この6年生になってクラス換えが実施されました。心の面での大人への成長が始まるこの時期、気心知れた友だちと離れ、新たな友だちとの日々がまたスタートするのは不安もあるでしょう。また、自分たちが創りあげてきたクラスの文化がリセットされるのも違和感があるかもしれません。そんないろいろな思いもある中での出発です。ですから、どうしても学年当初は「元○組」という仲間で集まる様子が見られていました。「何れ…」と思い、そんな姿を追っていた毎日でした。

総合のスタートである「テーマ決め」でも、そんな子どもたちの様子が見られたような気がします。「小学校最後の総合」「どんなふうに総合に取り組んでいきたいか」などをみんなで話し合ってから、いよいよテーマの候補を出し始めました。すると、不思議と「元○組」の子どもたちで、提案が似ているところがあります。4・5年生の時のテーマ決めで出されていた題材だったり、前年度のテーマから発展させようとするテーマだったり。話し合いながらそれらが徐々に絞られていくと、その傾向が強く出る子どもたちもありました。

それでも、最初はそういう流れに流されそうになっていた子どもたちも、テーマについて構想を考え、プレゼンをして広く理解してもらえるようにしていくと、徐々にばらけてきました。「あれも面白そうだな」「これはここから広がるのかな」など、新たに一人ひとりが考えたのだと思います。最終的には「黒板アート」と「宇宙」に絞られ、最終投票に結果、「宇宙」に決定しました。この「宇宙」というテーマは、たった一人の提案からのスタートだったテーマです。

6月中旬に「宇宙」に決まった1組のテーマ。宇宙と言っても幅広いので、宇宙の中で何をしていきたいのかを整理しました。その中で一番は、提案時からあった「(ペットボトル)ロケットづくり」。ある高校生たちが研究して、高く飛び上がるロケットを作っているというのに刺激を受け、「自分たちも」と挑戦していきます。試しに、1学期中に一人1つずつ作ってもみました。飛ばすための発射台は1学期中には作れなかったので、2学期以降研究します。

その他に「宇宙食」「宇宙ゴミ」「宇宙の模型」「星座」「ブラックホール」などが出されていて、夏休みにはそれぞれのグループでロイロで報告し合いながら、個人研究を進めます。そこから、2学期の進め方が見えてくるでしょう。

テーマが大きく、大人でも難しい内容もあるのですが、そんな中でも子どもたちと研究していけることに取り組み、最後の総合として進んでいきます。

5年3組からのトピック


劇団流星群

最初の授業で、総合教育活動とはどんな活動かを話し合いました。「みんなで協力して活動する」「みんなでできる」「達成感が最後に味わえる」「1つのことに向かって作業する活動」「まだ、知らないことを学べる」「1人または家とかではできないこと」「深め合って、試行錯誤できるもの」・・・子どもたちが、自分の総合観を今までの経験から述べ合いました。その話し合いの様子から、子どもたちに安心してテーマを考えさせてみようと思いました。

次に、具体的に今年取り組みたいテーマを考えました。提案されたテーマは幾つかありましたが、何度か話し合いを重ねていくうちに、「劇」と「ウクライナの国のために」が残りました。「今まで、私たち劇に取り組んだことがないのです。だから、今年是非取り組みたい」「ロシアとウクライナの戦争のことを学んでいて、私たちはウクライナの国のために募金をしたい」・・・どちらも子どもたちの強い思いがありました。合体案も一度は出されましたが、結局決定には至りませんでした。6月、両方のテーマを全員で体験してみてテーマを決めることになりました。「劇」は、過去に行われた学芸会(劇)を見たり、実際に自分たちも「みつばちみつひめ」の台本を見ながら台詞を言ってみたりしました。「ウクライナの国のために」の方は、募金のお礼に渡そうと考えていた米ぬか石けんを作りました。「3票以上差がついたら、そのテーマに決めてもいい」という意見に全員納得したので決を採りました。「劇」19票「ウクライナの国のために」10票、「どちらのテーマでもいい」6票で、「劇」に決定しました。今、クラスでどんな作品に取り組もうか考えています。お楽しみに・・・。

ちなみにテーマ名の「劇団流星群」とは、きらきら輝く流れ星のように、夢中になって劇に取り組み、輝いていきたいという願いが込められています。

5年2組からのトピック


(仮)ダンボール迷路

「今年のテーマは??」この声かけから5年2組の総合が始まりました。出てきたテーマ名は「ラジオ」「ボール作り」「カリタスパンフレット(小さい子向け)」「黒板アート」「ミニチュア」「植物標本」「発掘」「ダンボール迷路」。それぞれの代表の人が良さをアピールした後に少し話し合い後アンケートを・・・を数回繰り返して少しずつテーマ数を減らしていきました。最終的に総合のテーマは「迷路」になりました。

まず簡単にパーツを使って迷路をかいかたり、友だちがかいた迷路を楽しんだりしました。その後の活動は・・・?なかなか前に進む提案がクラスから挙がってきません。5年2組の子どもたちはどんなことを感じているのか、早速班で「現在の問題(3年生とダンボール利用が競合すること)解決方法」について話し合いをしました。グループで発表した後、最終的には「テーマを変える」「迷路を作る」という2つの案が残りました。子どもたちは総合について話し合うことは大好きなようで、真剣に向き合う気持ちに感謝です。でも、次の話し合いの流れによっては、「テーマ」が変わってしまうかもしれません。

当日、テーマとして挙がってきたのは、「ラジオ」「植物標本」「迷路」でそれぞれが気になるテーマをお試しで体験しました。その後代表の人がその総合のテーマに取り組む良さをアピールしてからアンケートをとりました。その結果、総合のテーマは「(仮)ダンボール迷路」に決まりました。

ここからは学年目標「Go for it !」(ともかくやってみよう)で、「ダンボール迷路」を遊んで、作って、発表して、体験して、工夫して・・・をクラスみんなで繰り返しました。始めは大型迷路と1チームのボード型迷路チームに分かれました。回を重ねるうちに、工夫したい迷路ポイントがそれぞれに出てきたようで、大型迷路といくつかの小型立体迷路チームができました。

小型迷路はロッカーの上にさっと片付けられる良さがあり、グループごとに違う「面白ポイント」があります。一方、大型迷路チームはオープンスペースで活動をしているのですが、総合の授業が終わる度に片付けないと次の授業が行えません。そのうちにどんどん片付け時間が短くなり上手になりました。

その上、他クラスの児童から「この前とちょっと違う!!」「5年生の力だけでここまで(完成)できるんだ!」「入ってみたい!!」と嬉しい声も届いています。2学期からは、いろいろ(人も物も)巻き込んで総合活動を進めていきたいと思います。

5年1組からのトピック


プラネタリウム(仮)

5年1組では、4月から総合のテーマについて話し合いを続けてきました。まず、それぞれが取り組みたいテーマをロイロノートに集約し、プレゼンをしました。その中で絞られた10のテーマについて紹介コーナーを作り、テーマ巡りをしました。お店屋さんのように賑やかでとても楽しそうでした。

その後の投票の結果、点字・プラネタリウム・ユニバーサルデザインが上位になりました。6月上旬、この3つのテーマで、それぞれどんな活動になりそうかプレゼン準備をしていたら、点字班とユニバーサルデザイン班が合体する動きがありました。

6月中旬、2班の発表を聴きましたが、どちらのプレゼンも説得力があり決断が難しいようでした。そこで、2つのテーマを体験してから決めることにしました。点字ユニバーサルデザイン班の体験では、目隠しをして過ごすこと・点字・ユニバーサルデザイン探しとデザイン作りをしました。プラネタリウム班の体験では、個人でミニプラネタリウム作りをしました。

体験後、それぞれのテーマでできることや難しいこと、自分たちの総合で目指していることを3時間話し合い、6月下旬、プラネタリウムに取り組むことに決定しました。決定後は、個人のミニプラネタリウムの改良した後、少し大きく映せるプラネタリウム作りを4人一組で挑戦しています。箱の形、穴の大きさ、ライトの種類や距離など、どうしたら広い空間にはっきりと星を映せるのか試行錯誤しています。最終的には、教室いっぱいの大きさのドームに星を映し、みんなに見てもらうことを目標にがんばっています。

4年3組からのトピック


木で色々なものを作ろう(仮)

持ち上がりクラス、二年目の総合。
「去年やりたくてできなかったから今年も…」
「去年みたいに最終締切日決めてやろう!」
など、昨年度の経験を生かした充実したやり取りで教室は賑わっています。

「大繩」「蚕「ミュージカル」「匂い袋&ウクライナ支援」など、候補は11個。各テーマの魅力を伝えようと、調べ活動や全体発表〈写真1〉に、みな前のめり。11あったテーマが減っていき、時には涙も流れる中で…3つにしぼられていきました。

最終候補は、「アニメ制作」「木で色々なものを作ろう」「スクラッチ(SDGsのプログラミング)」。元々、落選したテーマをやりたかった子は、どのテーマが最もふさわしいかと考えていくわけですが、話し合いを超えるのが、実際に「体験」してみること〈写真2&3〉。各テーマで体験をし、実感とともに、自分の考えを決めていきます。
最終投票。4年3組のテーマは『木で色々なものを作ろう』に決まりました。

元々、「倒れた木を使うなどして、環境を壊さないように、大切にしながら物作りをしたい」という願いがありました。昨年度のテーマ「みつろうラップ」に引き続き、SDGsに関係する総合となります。

改めて調べてみると、「体験のときにキットで作った“木のストロー”は、小学4年生の力では現実的に厳しいみたい」と、詳しい人から聴いたことを伝えます。早速、壁、出現。
仮のテーマ名も「色々なものを」というけど何作る?
材料となる木はネットに頼らずどう手に入れる?
去年出会った養蜂家の塩原さんみたいに近くに詳しい方、いらっしゃらないかなぁ?
作った後はどうする?使う?売る?
夏休みに体験できるものはないかなぁ?
など、一年間の学びの地図を描きます。翌日…は大げさですが、数日すると、「体験、申し込んだよ!」「区役所に電話して、多摩川の木をどういうときにとっていいのか聞いたよ!」という声が舞い込んできます。

この自分で切り拓く『行動力』が、総合教育活動の醍醐味、カリタスっ子の真骨頂!これからの活動に、乞うご期待!です。

4年2組からのトピック


みんなでハッピー!!042シアター

クラス替えなしの持ち上がりのクラス。そして担任も一緒に進級しました。昨年度のテーマで中心的な活動となっていた「ワークショップ」。人と交流する心地よさ、相手の喜びが自分の喜びに繋がる温もりが忘れられず、テーマ決めでも「もう一度ワークショップをやりたい」という子どもも少なからずいました。一方で、「新しいテーマで活動したい」という意見もあり、映画作り、ピタゴラスイッチ、タイムカプセル、劇、トリックアート、多摩川の植物を紹介する図鑑作りなどたくさんの意見が出されました。Jさんが自宅でピタゴラスイッチに挑戦し、その映像を撮影して皆に紹介してくれたことがきっかけで、自分の興味あるテーマに取り組み、体験して感じたこと、分かったことを積極的に伝え合いました。最終的に希望者の多かった①ピタゴラスイッチ、②劇&映画作り、③エコ活動の3つについて、クラス全員で体験してみることにしました。①ピタゴラスイッチは、グループに分かれ、家にある物を持ち寄り、しかけや道を作っていきました。「うまくいかないことがおもしろい」「作ったものをどこに置くかが課題」と良い点も悪い点も出されました。②劇&映画作りは、脚本作りからスタート。脚本、小道具、音楽などそれぞれがやりたい分野で活躍できる良さ、自分ではない役になって演じる面白さを子どもたちが感じるようになり、とても盛り上がりました。「劇をやってみたい」「お試しじゃなくて本当のテーマにしたい」という子どもが増え、③エコ活動の報告を聞いて、最終アンケートを実施。30名以上が劇&映画の表現活動を選びました。全員が一つの意見になるまで話し合いを進め、6月上旬に「表現活動」でテーマが決まりました。現在は自分たちのiPadで撮影の練習をしています。5グループに分かれて、撮影を開始。共通テーマは「ドラえもん」で道具は「USO800」です。このテーマで自由に脚本を描いているので、ストーリーは全てのグループで異なります。皆で見合い、意見を出し合って、2学期更に表現に磨きをかけていきたいです。

4年1組からのトピック


041の小さな世界、と蚕

【041の小さな世界】

3年生の時からやりたかったという子どもたちが試作していた「教室のミニチュア」。テーマとして他の候補が出ましたが、結局「ミニチュア」に決定し、全員で「教室そのままのミニチュアを作ること」に挑戦することになりました。その作品をカリタスに入りたい子たちに見てもらいたいのだそうです。

子どもたちの視点は、机、ロッカー、ランドセル、ロッカーの中の白いかご、そして教室全体に集まりました。班ごとに分かれての製作活動です。

あるときIさんがせっかく作ったランドセルやかごがロッカーの中に入るのだろうかと、気になりました。同じような割合で小さくしなければ本物そっくりにはなりません。そこで「スケール」という考え方にたどり着きました。同じ割合で縮めることです。けれども、4年生の算数では、まだ商が小数になる割り算は教わっていません。仕方なく、÷10…つまり1/10のスケールで製作することにしました。1回目の測定は、適当に測定した班が多く、やり直しとなりましたが、2回目は、どの班も慎重に測り、÷10をして製作開始です。
2班に分かれていた机班が一緒に活動するかどうかで、自分たちの想いを熱く語り合い話し合いました。そして、これから目指すことを考えた結果、お互いに納得して1つにまとまることになりました。すんなりとは行きませんが、それが総合の醍醐味だと、子どもたちは気づき始めています。

【蚕】

社会の都道府県の学習を兼ねて、Kさんが富岡製糸場に行った報告を聞き、担任の独断で蚕の卵を購入することにしました。それを伝えると、子どもたちも「蚕を飼ってみたい」と嬉しそうです。エサは、人工の物ではなく、桑の葉のみで頑張ります。これを何人もの子が近所の桑の木から集めてきました。5齢ともなると、450頭分の量を確保するのは本当に大変でした。学校の隣に住んでいるSさんのお宅にあった桑からもたくさんいただきました。それがご縁で、蚕が繭になる前に一度教室にお招きし、一緒にミニチュア作りの活動をしました。子どもたちも嬉しそうにお礼状を書いて、Sさんにお渡ししました。

子どもたちは、蚕がうちわに糸を張る写真を見て、是非それをやりたい、と言い出しました。そこで教室中に35本の骨だけのうちわを置いて蚕を乗せ、数日間かけてうちわに糸を吐いてもらいました。そして何とか全員分のうちわが白く輝きました。「このうちわを染めたい」という声もでましたが、ひとまず蚕の活動は区切りとしました。

3年3組からのトピック


めざせ!多摩川みたいなビオトープ(仮)

3年3組は総合でビオトープ作りをすることに決まりました。1学期の総合について、子どもたちに語ってもらいました。

私たちはビオトープを多摩川みたいにしたいので、多摩川に行って生き物をつかまえたり、ビオトープになくて、多摩川にあるものを探したりしました。多摩川では生き物をつかまえたから楽しかったです。その後、またみんなで話し合って、自分たちでつかまえた生き物のことを調べてポスターをかきました。つかまえた生き物で小さいビオトープを作ることにしたけれど、生き物が死んでしまいました。水槽や水草もくさってしまいました。

この前、3年2組と3年3組で教頭先生のお話を聞きました。教頭先生はあのビオトープを作ったクラスの担任の先生だったからです。どんな魚を入れたほうがいいか、形はくずしてもいいかなどを聞きました。教頭先生は、これからの人たちに引き継いでもらえるような形にしてほしいと言いました。魚は、自然の姿をこわす魚を入れることはやめたほうがいいと言っていました。前はアブラハヤを入れていたそうです。

他には、学校のビオトープに行って、雑草をぬいたり、石をどかしたりしました。そして、「ビオトープにゴミを入れないでね」ということや、「3年2組と3年3組でビオトープをつくっています」というポスターを作りました。

前のビオトープは大きくて管理が大変だったということや、周りの道が狭くて通りにくいことに気づいたので、大きさも小さくしようと話しています。そのために、工事の方に土をいただくことができないか、お願いしました。2学期も楽しみです。

3年2組からのトピック


ビオトープ

3年2組は総合でビオトープ作りをすることに決まりました。1学期の総合について、子どもたちに語ってもらいました。

2組は総合のテーマがビオトープに決まりました。今はビオトープに入れる生き物を調べています。登戸に「せせらぎかん」があって、そこは多摩川にいる生き物が展示されていることが分かりました。だからみんなでいってみることにしました。せせらぎかんでは多芸さんという方がお話してくれました。多摩川の堰のこととか、多摩川の魚のこと、二ヶ領用水のことなどを教えてくれました。せせらぎかんには、あゆとか、たまずんとか、おいかわとか、さわがにとか、かめとかがいました。多摩川にいる虫も展示されているかとおもいましたが、ありませんでした。多摩川のことを学んできました。

前のビオトープは大きくて管理が大変だったという話を教頭先生から聞いたり、ビオトープの大きさを測りに行った時に、道が狭くなっていることに気がつきました。持続可能なビオトープにするために、池を小さくしようと決まりました。そのために、幼稚園の工事現場に土があったので、工事の方にお願いをして土を入れてもらうことになりました。

3年1組からのトピック


町づくり

3年1組の総合のテーマが決まりました。その課程を子どのも声からもお届けしたいと思います。

「3年1組はテーマが「町づくり」にきまりました。話し合いをして、「ビオトープ」と「ひみつきち」と「ランプシェード」がのこりました。その中で多くの人が選んだのが町づくりでした。社会で町探検にいったので、中野島の駅とかを作ったり、東京タワーとかも作ったりしたいという意見が出ています。今は、グループを作ってお試しで建物を作っています。ぼくは、レストランを作っています。段ボールで2階立てを作っています。大きすぎるとダメだからミニチュアっぽくしています。グループの中で、大きく町をつくるのか、小さくミニチュアの町をつくるのかを話し合って作り始めました。」

テーマが決まったあとは、話し合いの中で生まれた、「まず、やってみたい!」という思いをもとに、活動しました。「海」を作ったり、カリタス小学校をつくったり、それぞれが思いえがく「町づくり」が見えてきました。また、作り方や材料という面でも、いろいろと分かってきたこともありそうです。活動したことを生かして、3年1組全員の思いのこもった町を完成させていきたいと思います。